『絵と物語で読む「志士の名言」』

(東一旭 著)

  

 12人の志士の名言と肖像画を掲載した画文集です。

 吉田松陰、佐久間象山 、高杉晋作、伊藤博文、井上馨、勝海舟、坂本龍馬、岩倉具視、木戸孝允、大久保利通、西郷隆盛、山岡鉄舟、福澤諭吉の名言をエピソードつきで紹介(挿絵16枚つき)。

 「志」を持ちながらも「リアリズム」を忘れなかった幕末の侍たちの素顔に迫ります。 

 当時の歴史の概略も書かれているので、歴史に詳しくない人でも、絵と物語つきで、志士たちの魅力が分かる画文集です。 

 なお、名言は現代語訳ですが、出典と原文も記載しています。

 

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【掲載名言の例】

 

 (日本が)「ここから巻き返すには、かつての劉邦や項羽、ナポレオンの如き者が出なければ難しい」(吉田松陰)

 「英雄というものは、変なき時は非人乞食としてかくれ、変ある時に及んで、竜の如くに振舞わねばならぬ」(高杉晋作)

 「物は実際について眼を開かぬと大変な違算が起こる」(井上聞多 ※長州藩が外国船を砲撃した後、上海で多数の英国船を目撃した時の発言)

 「世の中の人は何とも言わば言え 我なすことは我のみぞ知る」(坂本龍馬)

 「人間は行詰っても、行詰らぬように心がけなければ大事業は成し遂げられるものではない」(大久保利通)

 

【目次】

 

第一章:維新の先駆け 

 一、吉田松陰の冒険

 二、「和魂洋才」の儒学者・佐久間象山 

 三、迫り来る「欧米」と立ち上がる「志士」 

第二章:長州藩の決起 

 一、高杉晋作、起つ 

 二、伊藤俊輔の「飛耳長目」 

 三、井上聞多の「リアリズム」 

第三章:薩長同盟から大政奉還へ 

 一、勝海舟の「不動心」 

 二、坂本龍馬、わが道をゆく 

 三、ついに大政奉還へ 

第四章 元勲たちの未来構想 

 一、王政復古を主導した岩倉具視 

 二、木戸孝允が見た夢 

 三、「智勇」を備えた傑物・大久保利通 

第五章、江戸無血開城 

  一、江戸百万の民を戦火から救えるか 

  二、山岡鉄舟の熱誠 

  三、西郷隆盛、「英雄」を語る 

第六章、富国強兵と文明開化 

  一、富国の基礎を強固ならしめん 

  二、福澤諭吉、「独立自尊」を語る 

 

あとがき 

 

       勝海舟(一八二三~一八九九)

  勝には刺客の難が幾度も迫った。しかし、人を斬らぬと決意した彼の刀は、丈夫に結わえ、決して抜けないようにしてあったという(『海舟語録』)。 晩年の彼は当時の心境を述懐している。

「ひとたび勝たんと焦ると、たちまち頭熱し胸おどり、措置はかえって裏目に出て、進退、度を失する・・・逃れて防御の地位に立たんとすると、たちまち退縮の気を生じきたりて、相手に乗ぜられる」「いつもまず勝敗の念を度外に置き、虚心坦懐、事変に処した。それで小にして刺客、乱暴人の厄を免れ、大にして(幕府の)瓦解前後の難局に処して、綽々として余地をたもった」  

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